幼なじみをやめるまで

その女の子は、時々潤の方へ笑顔を向けて話しかけ、潤も笑ってそれに応じてる。


知らない人が見たら、仲の良い爽やかなカップルと疑わないと思う。


潤は、もともと女の子には優しい。
だけど、私と舞子以外の女の子と並んで帰るなんてことは、今まで無かった。



さっき感じた思いが、一気に萎んでいく


再び訪れた孤独感に、その場に立っているのもしんどくなる。



どんどん小さくなる潤の背中を見つめながら、自分一人が置いてきぼりにされたような悲しさが襲ってきて、堪えていた涙が遂にこぼれた