幼なじみをやめるまで

改札へ向かう人の中に紛れた。


ここは地元だから、知った顔に出会す確率も高いから、人目を避けるように顔を隠して歩く。


知り合いがいないかはチェックしながら…



そんな私の数十歩前を歩く潤の後ろ姿が見える。


なんだか、無性に救われたような気がして、迷わず駆け寄った。



がーー
あと数歩、手を伸ばして声をかければ気付く距離で私の足はパタリと止まった。



なぜなら、潤の隣に見知らぬ女の子がいたから