幼なじみをやめるまで

徐々に不安でドキンドキンと心臓が早く鳴り始める


「マジで?ちょっと、他のとこ探してみな」

「う、うん」




ガサガサと鞄を開けて覗きこんでみる







「…ない」

初日から定期をなくすなんて、自分が情けなくて泣きたくなる。



「ほら、とりあえず戻ってる時間内からこれで行こう。後でおばさんに持ってきてもらえばいいだろ」

千裕が手渡してくれたのは、高校までの片道切符