幼なじみをやめるまで

「潤、もういいよ。それより早く電車のらないと」

「あ、そうだね。初日から遅刻なんてごめんだね」




私達は揃って改札に――



あれ?

ない





昨日、忘れちゃ大変ってここに仕舞っておいたんだけど…

鞄のポケットに何度手を入れても見当たらない




「咲?どうしたの?」

「舞子…あのね定期が…ない…かも」