幼なじみをやめるまで

「え?ああ、そうですね」


――千裕、棒読み



「さぁさぁ並んで」となぜか家の前で記念写真


「幼稚園、小学校、中学校、高校とこれで4枚目ね。歴史ねぇ」




しみじみと語り始めたママ



「おばさん、感傷中ごめんね、俺達遅刻するから行くね」

「え?ちょっと」と引きとめるママを無視して千裕が私の手を取って走り始めた。