幼なじみをやめるまで

人間関係には、やっぱり時間って大事な要素だと思う。


幼い頃から築いてきた関係だからこそ、男とか女とか意識しなくていい関係



それは、とても心地よい安全地帯。




「やっぱりいいね。幼なじみはさ!」


見上げた潤の顔は、少しだけ困ったような顔をしている。




「咲はさ、何で千裕とケンカしちゃったの?原因は何?」


「………だってーー」



ポツリポツリと潤に話をした。

バスケ部に入れなかったこと。

千裕が味方になってくれなかったこと。

最初は気まずくて避けるようになったけど、段々話しかけづらくなったこと……