幼なじみをやめるまで

「咲、部活は?まさか合コンの為にサボリ?そんなに男が欲しいの?」


「違っ!」


「じゃあ何?」



さっきできた隙間は、潤が2歩前進したからまったく無くなった。

再び1ミリも動けない。





「バスケは……辞めたの」

「えっ?」



驚いた顔をする潤。
怒っていた顔が、みるみるうちに動揺した顔になる。


なぜ、そんなに動揺してるのか分からなくて、じっと潤の目を見ると、ポロポロ涙を流す自分の顔が映っていた。




「どういうこと?」