幼なじみをやめるまで

「…………」


「咲、お前みたいなのが一番危ないの分かってる?

男慣れしてなくて、ちょっと人見知り。
体も小さいから、守ってやりたくなる男の事情をさ」


「そんな事ーー」

「無くないの。咲が部屋に入ってきた時のアイツらの体温、1度はあがってたよ?」


「そんな事ないし、顔出したらすぐに帰る約束だったもん」




顎にあった潤の手をパシンと振り払って、胸を押した。

潤が一歩後ろへ後退したから、少し隙間ができた。