幼なじみをやめるまで

鋭い視線は逸らされることなく、私の顔を突き抜けそう。まさに、



『蛇に睨まれたカエル』




1ミリも動く事ができないのは、右も左も潤の腕に挟まれているから。



「な…何を怒って……るの…?」

なんとか出た言葉は、最後まで聞こえただろうか?




「たくさんあるよ?全部言おうか?」


「…………」


かろうじて動くのは、頭だけ。
視線に耐えられなくて下を向いたのに、潤が覗き込むようにして、追いかける。