お腹のあたりがふわぁんと変な感じがする。
すごい勢いで落下したあとは、すごい勢いでホームに戻る。
ガツンっといきなり止まるため、安全バーが食い込む。
『お疲れ様でした』
プシューと安全バーが上がる。
『お忘れ物の内容にお願いいたします。また来てください』
(や、やっと終わった・・・)
きっと、三途の川を、わたしは見た。
「おい、大丈夫か?」
恭弥がわたしに声をかける。
「あ、ハイ。なんとか無事に生きております」
「おお、そうか。降りるぞ」
わたしは恭弥に引っ張られて降りる。
「ミコちゃ~ん。ど~だった?」
「え、た、楽しかったですよ?」
「じゃ、もう一回乗る?」
「い、いえ!結構です!」
