「・・・男に二言はねぇ」 (ま、マジですか~) アトラクションに乗りながら手をつなぐのは、まあ、当たり前だが結構恥ずかしい。 そして、乗りにくい。 (まあでも・・・) 嫌じゃない。 むしろ、嬉しい。 手に、気を取られすぎた。 「落ちるぞ」 恭弥の、声が聞こえたため、 「え・・・」 返す間もなく一気に落下。 風がごぉっとわたしの髪をさらってく。 「ひゃっ・・・!」 早すぎて、声にならない。 ぎゅっと握られている手を力強く握り締める。 きゅっと口を紡ぐ。