「え・・・じゃあ・・・あれ!あれ乗りたいです!」
わたしは、レールの上を、せわしなく上がったり落ちたりしているものを指差す。
「お?あれか。わかった」
そう言って、グッと腕を引っ張られる。
「お~、あれ乗んの?やっぱ定番っちゃあ定番だよな」
「アレ、なんという乗り物なのでしょう?」
「・・・ジェットコースター・・・」
「じぇっとこーすたー?」
「ああ。つーか、その様子だと乗ったことないみたいだな・・・」
「初心者でアレ乗るって、勇者だな~、ミコちゃん」
(ゆ、勇者・・・?そんなにアレは危険なものなの・・・?)
でも、見る限りは皆楽しそうに乗っている。
・・・そこまで乗っている人はいないが・・・。
わたしたちは、やはり人がいないためスムーズにその乗り物に乗ることができた。
