「君たち仲いい~!」


「どこが?蓮、もしかして目腐ってんじゃないの?」


「ハル君ひど~い」


・・・コントしてるのだろうか。


見ていると面白いなぁ。
この二人。


ちらりと恭弥の方を見てみると、制服のポッケに手を突っ込み、寒そうに鼻先を赤くしている。


「恭弥さん・・・、寒いんですか?」


「ん、ああ」


「ん~・・・あ、じゃあ、手、出してください!」


「・・・??」


キョトン、と顔を不思議そうにしながらも、手を出す恭弥。


ふふふっと笑ってから、わたしは恭弥の手をギュッ握る。


「温かいですか?」


「・・・・・ああ」