「ごめん、なさい・・・・・」 お嬢様としてはしたない行動だったと、自分でも恥じた。 それでも、この状況下で冷静に居られる人間は、いるんだったら是非とも今すぐにお友達になりたい。 それぐらい、今の状況は信じがたい。 ひゅうひゅうと、冷たい風をきる音。 今は12月真っ只中。 それなのに、寝巻き姿にブランケットという外に出るにしては薄着のこの格好。 それに比べて、恭弥という男、ニット帽にマフラー、それに結構厚着だ。 わたしは、普通に寒い。