「こう・・・」 じりじり、じりじり。 トンッ やばい。 壁だ。 「なるんだよっっ!!!」 勢いよくモップが振り上げられる。 もう、逃げ道は、ない。 血走っている、ギャル2人の目。 ギュッと目を瞑り、その場で身構える。 ガッコンッッッ!!! すごい音がする。 (・・・あれ・・・?) 全く、痛くない。 それどころか、濡れてすらいない。 恐る恐る、ゆっくり目を開ける。 目の前には、 「き、恭弥さんっ!?」 「・・・何やってんだよ」