裕美は、背中を強打したようで、その場でぐったりと気を失う。 「だっ、大丈夫ですかっ!?」 裕美に近づこうとした瞬間、 「人の心配してる余裕あるんだー?」 彼女らの片手には、水が滴り落ちるモップ。 「よゆーじゃーん」 ニヤニヤ、ニヤニヤ。 嫌な笑顔だ。 裕美に近づこうとして、後ろに下がる。 幸い、わたしは入口側にいるので、トイレの外には逃げられる。 が。 わたしは、助かる。 でも、裕美が・・・ 「あたしらにさからうとねー?」 じりじりじり 後ろに下がる。 どうする。 考えろ。 わたし。