(なんだ・・・)
そう思い、恭弥たちの方に戻ろうとした瞬間、
「てめぇ・・・なんで黙ってんだよ!」
―――声がした。
「もう一回かけて欲しいの?」
クスクスと笑い合う声の主たち。
わたしは、もう一度女子トイレかどうかを確認した。
・・・紛れもない、女子トイレ。
それでは、今のは女子・・・?
でも、口調が男子っぽかった・・・
なかに誰がいるのか、気になって仕方がない。
そう思い、そーっと、覗いてみた。
わたしの目に映ったもの、それは―――女子、3人。
でも、1人はなぜが全身ずぶ濡れ。
そのほか2人ははっではでのギャルメイクを顔に施し、瞬きするたびにバサバサとまつ毛が音を立てそうなくらいすごい。
