恋せよオジョー!



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「あー。やっと終わった」


HRの終わりを告げるチャイムが響き渡り、ハルがその場で伸びをする。


なんにもしていないのに、なにか疲れるようなことをしたのだろうか?


「よし。帰るぞ」


そう言われ、わたしたちはこの部屋を出る。


学校が終わるまで、何人か、朝来たガラの悪い3人組のような人たちが何度か出入りした。


そして、決まって恭弥にこの辺一帯を見回っての報告。


本当に、見回って何をしているのだろうか。


気になって仕方がない。


誰もいない、しん・・・と静まり返ったろうかを4人で歩く。


スパスパスパと、あたしの履いているスリッパの音だけが響く。