外に出た瞬間、ヒョオオオと冬の風が頬を嬲(なぶ)る。 「寒い・・・」 ぼそりとつぶやくと、 「そりゃそうだろ」 そう言って、わたしに淡いピンク色のふわふわのマフラーを首に巻いてくれた恭弥。 「あ、ありがとうございます・・・」 「ああ」 「わ~。点数稼ぎ~」 ヘラヘラという蓮。 ・・・なんの点数? 「そんなんじゃ、ねぇ」 「うそっぱち」 「ちげぇ」 「じゃあなに?」 「なんでもねぇ」 そんな会話を恭弥と連がしている。 何なんだ、いったい。