「・・・人の色恋沙汰なんて聞いてどうすんの?」
キャラメル色の髪の少年がうねうね頭に問う。
「えー、そういうの気になんないの~?俺気になっちゃうんだな、それが」
「・・・僕にはわからない・・・。それよりさ、アンタなんでそんな薄着なわけ?」
翡翠色の瞳がわたしに向いていることを気づかず、わたしはただ、ボーッと立っていた。
「おーい?・・・あれ、この人大丈夫なわけ?」
わたしの目の前で、手をフリフリと振る。
「はへっ・・・・?あ、わたしに話してたのですか?」
今更ながら、気づく。
わたしに話しかけていたということに。
「え、今気づいたの?うっわー。どんかーん」
