「だって、カイラ様のドレスを作るの好きなんですもの!!いろいろなデザインを用意してくださっているし、着物だって、着てくださいますし。最高ですもの!!」

ニコニコ話すミヤコに多少、ひきつった笑みを浮かべるローラ。

「ミヤコ。紹介するわ、妹の第二王女のローラよ。」
「初めまして。ローラですわ。」

そんなローラにミヤコはさっそく話しかけ・・・マシンガントークを披露する。


「初めまして。わたくし、仕立て屋 トモエを営んでいます、和名で巴 都と申します。カドミルタ名ではミヤコ・ド・シャルロッテと申しますわ。それにしてもお肌がきれいですわね。どんな、ケアをしてらっしゃいますの?ぜひ教えてくださいませ。」


ローラの困っている姿にニヤつきながら、カイラはミヤコをたしなめる。

「ミヤコ、私のドレスの仕立てが目的じゃありませんの?今日は着物というものをドレス風にしたらと思ったのよ。」

ミヤコはニッコリとカイラの言葉に反応する。

「柄はどうなさいます?薔薇、百合、蝶、」

「和の国にあるという、牡丹という花がいいわ。」

カイラは牡丹という響きが気に入っていた。

そのため最近は牡丹のことをよく調べていたのだ。

「帯というものが、欲しいわ。コルセットみたいなものでしょう?出来れば宝尽くしというものがいいわ。」

宝尽くしという響きもなぜか好んでいた。