次の日。

カイラはローラとお茶会をしていた。

「お姉さまは紅茶を淹れるのがお上手ですわ・・・。とても美味しいです。」

「ありがとうローラ。それにしてもお姉さま、遅いわねえ・・・。」

「ルイーズお姉さまでしたら、今はお勉強中ですわ。」

彼女の出身国、ホースカトレナではお妃教育は結婚後することになっている。

そのため彼女は今必死なのだ。婚約し、婚姻の儀式は終わっているが、彼女のお妃教育は終わっていない。

しかし、カイラと、ローラはお妃教育は上級編までマスターしている。

上級編の最後にはカドミルタ王国創立からの国王の名前を言わなくてはならないのだが、890名覚えなくてはいけないため大変困難なのだ。

唯一の救いは、最後は全員カドミルタルということだろう・・・。

「大変だったわね・・・。」

「ええ。私、お妃教育が終わってから、毎日に余裕がある気がしますの。」

彼女も同意しようと
コクリと頷く。

「カイラ様、仕立て屋でございます。」

「あら、ありがとう。」

仕立て屋であり、友人のミヤコ。彼女は東方からはるばるやってきたと聞く。

そのため、着物とかいう、堅苦しそうなものを着てる時もある。

もともと、髪色は茶だったらしく、ドレスも似合う不思議な女性だ。

「カイラ様ああああ!!!」

「レディーが叫んではダメですわ。ミヤコ。」