カルタの庭で


ジルも皿を持って、私の横に座る。

「ジル。ウォーカー卿は?」

「忘れてた。」

ジルは、そういいながらも、呼びにいかない。

「、このまま、俺と逃げないか…?」

「え…?」

「家なんてどうでもいい。俺はカイラが、好きだ。昔からずっと……。」

「で、でも、私は、お父様に…」

「あぁ。王に背くことはできないな…。」

逃げられるなら逃げたい。

敵国の公子の、嫁になんてなりたくない。

殺されたくなんかない。

帰れるなら帰りたい……。


「必ず、お前に手を出させないから。」

ジルはそういった。

「まず、私がそんなヘマしないわ。料理だって、あいつらが作ったものには手をつけない。必ず、解毒剤を飲んでから少量しか食べないことにするわ。」

「大丈夫ですよー。」

ウォーカー卿がゆったりのんびり歩いてきた。

「カイラ嬢には、シュライン公爵のマナーハウスに滞在していただきます。お…私はクシュライン公爵のマナーハウスの近くに住んでおりますし、シュライン公爵のマナーハウスには、女性もたくさんいらっしゃいます。」