「カイラ様!!ドレスを上げて走ってはなりません!!足が見えております。」

クライシス公爵は怒鳴った。

でも、カイラお姉さまを見る目は優しそうだった。
きっとお姉さまの間違いだよ。

クライシス公爵がカイラお姉さまを好いてないなんて。

「カルラ様。ではまいりましょうか。」

「え?」

「ここでは、狭いでしょう?」

剣を思う存分ふるえないってことかな?


「はい。クライシス公爵、お願いしますね!!」

お姉さまを奪った殿下は憎いけど、クライシス公爵だから良しとしよう。