「さて、まず歩き方だな。」

そう言われ、レッスン開始。歩き方なんて特にないと思いきや・・・。

「まずは、姿勢だ。姿勢が悪い。」

生まれてこの方、18年姿勢はいいほうのはず。

注意されたことなんてない。

「歩き方というより、歩く態度ですね。兄上。」

「あ、そうだな。ナイス、キール。」

歩く態度?歩くのに態度があるの?

「今のままだと、トモラエル公国の大公殿下の前でも自分の道だと突っ切りそうだからな。」

え?

「ダメなんですの?!」

だって、お父様は存分に暴れていいって!!

言いましたわよ確かに?!

「暴れる前にしおらしく振舞えと言われているぞ?」

嘘。言われてない・・・は。。。


言われた・・・。


めんどくさい。



「しおらしく歩けばよろしいんですの?」

「ああ。淑やかに歩け。」

淑やか。。。私に一番似合わない言葉だわ。

「男性が来たら真ん中は歩くな。たとえ身分が自分より低くても。大公殿下だとしたら、頭を下げろ。父上にしてることと基本は同じだ。」

「キールお兄様。お茶会にしませんか?」

ルディお兄様の言葉を無視し、話しかける。
「。カイラ、君は明日の時間が倍になってもいいのですか?」


・・・カルラに剣が教えられない・・・。

「・・・・わかりましたわお兄様。そんなこと今すぐ完璧にして見せましょう。」

私は、さっそく、実践する。