「大丈夫ですわ。」

「明日からお願いできますか!お姉さま。」

「もちろんよ。剣は私が用意するから、動きやすい格好出来てちょうだいね。」


私はカルラに言い、お母様に体を向ける。

「私は、失礼しますわ。」

そう言って、昔の私の部屋である、白薔薇の宮へと急ぐ。

「あら、お姉さま?」

「ローラ、どうかしたの?!」

「いえ、見かけたものですからつい。。。」

そんなローラに微笑みかけ私はさらに急ぐ。

白薔薇の宮には私の黒歴史時代の想いでがたくさん残っている。

キール兄様に見つけられたらまずい。

ルディお兄様はもっとまずい。

「カーイーラァ!!!!!」

「げっ、ルディお兄様。」

お兄様が持っているのは黒歴史時代の私が作った本。魔法書である、カルアオン。

「カルアオン、とはなんだ。これ、捨てるぞ。」

「どうぞ。」

まだマシ。

だって、もっとヤバいのがありますから・・・。