「アレン、クリスさんって、「あの人18だ。」
「18~~~~~~??!!」
ユリナもやはり、感心するところがおかしい。
「能力者・・・。」
能力者は一部の血筋にしか現れない。
カドミルタ王国、王家。王家の親戚にあたる、セルムーン家。
そして、由緒ある貴族であり、国王の重臣のマルグリッド家。
ここ、トモラエル公国では、一部族である、ウルフグリッド家。
更に、ホースカトレナの王家。
くらいだ。
残念ながらトモラエル公国、大公家には現れない。
ウルフグリッド家はとても身分が低い。
そして、彼らウォーカー家はその分家だ。
「同じ血筋の人間・・・。」
そう言えばとユリナは、顔を上げる。
「セルルムーンって。」
「セルムーンだって。」
「「セルムーン?!」」
ユリナの母親はセルムーン家から家出してきた。
いわゆる駆け落ちだ。
「ママの、お家。」
「ユリナ、いとこにあたるのか?」
「う・うん。あと、ホースカトレナのルイーズ様はあたしのこと知ってるよ?」
ユリナのことをお嬢さんと呼ぶのは当たり前なのかもしれない。
「じゃあ、ユリナは。」
「うう・・・王族と親戚?」
二人は考え込む。
が、
あくまでどうでもいい。


