BRACK☆JACK~本章~

 カウンターの中にいた老人とミサトも、その“気配”に気付き、目つきが険しくなる。

 途端に、激しく打ち込まれる銃弾。

 隣で座っていた男とミサトは、間一髪カウンターの中に飛び込んだ。


「なんなのよ一体!?」

「大丈夫じゃミサト、このカウンターの造りは防弾になっとるんじゃ」

「いやそういう問題じゃなくてぇ~!!」

「悪ィな、お二人さん」


 隣に飛び込んだ男が言った。

 その手には、短い日本刀のようなものが握られている。


「…何よ、あんたの客なの、これ?」


 憮然として、ミサトは言った。


「あァ、そうらしいな」


 短髪の男は、そう言って刀を鞘から抜いた。

 銃弾の嵐は、まだ続いていた。