「言いたくねェんなら、そう言やいいだろうが」

「ふふふ」


 笑って誤魔化すんじゃねェ、とレンは言って。


「かわいくねェんだよ」

「なによそれ!!」


 がつん、と足を踏まれる。


「バカなこと言ってないで、行くわよ」


 ミサトは歩き出す。

 足を引きずりながら、それについていくレン。

 これから戦いに行くにはいささか緊張感がねェな、 とため息をつきながら――。