「…ま、色々あってね…寂しい?」



 悪戯っぽく聞くミサトに、レンは「アホか」とそっぽを向いて。



「ユイには、レンもエイジもついていることだし…。皆の居場所はもう、ここだってわかってるし」

「…あァ」



 エイジは、頷いた。



「ユイが起きるまで、待たねェのか?」

「うん…もう行くわ。ユイが起きたらまた、嫌味の1つも言われそうだし」


 ミサトは、病室のドアを開ける。


「今度会うときは、また騒ぎを起こすかもね」

「トラブルメーカーか、てめぇは」


 悪戯っぽくウインクするミサトに、レンは呆れ顔で言った。

 ミサトは軽く手を上げると、じゃあねと病室を出て行った――。














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