「未来は俺のことが嫌い?」


「いや、そういうわけじゃないんだけど・・・」


「じゃぁ、何?」


「あたしね、恋したこと無いの。だから、翔くんのこと好きかどうかわかんなくて・・・」


「ふぅ~ん。もう一つ言い忘れてたんだけどさ、未来小学校の時俺に告白したんだよ。それも覚えてねぇの?」


「う、うん・・・ごめん。でも・・・私確か振られたよ?理由は思い出せないけど・・・」


「あぁー・・・そっか。でも!今は未来が好きなの」


「す、好きってあたしのどこが!?」


「んー・・・全部?」


そう言いながら笑う翔くん。
あぁーもう!
何その笑顔!
可愛いって思っちゃうじゃんかー!

あ・・・

翔くんならわかるかな?
秋は教えてくれなかったけど・・・。


「あの、翔くん。一つ聞いてもいいかな?」

「ん?」

「好きってどんな感じ?」


「んー・・・難しいな・・・。しいて言うならメッチャドキドキしたり、その子が笑うと可愛い!とか、悩みすらも吹っ飛んじゃう・・・って感じ?それがどうかした?」


「え、あ・・・」


え・・・これって恋なの!?


え?えぇぇぇ!?


「未来?どした?」


翔くんが下からあたしの顔を覗き込んできた。


――ドキッ――


ヤバイ!
顔が赤くなるのがわかった。


「未来顔赤いけど熱でもあんの?それとも・・・俺のこと好きとか・・・?」


――ドキっ――


「え・・・まさか・・・ホントに俺のこと好きなの!?」


「え、あ・・・えっと・・・」