そして放課後―――。



「秋・・・今日は先に帰ってもらってていいかな・・・?」


「・・・うん。分かった。じゃぁまた明日ね」


「うん。また明日」


秋と別れて校舎裏に向かった。



ちょっと早いかな・・・?

「「あ・・・」」

ほぼ同時。


「遅くなってゴメンね」


「いや、俺も今来たとこだし・・・」


「えっと、話があるんだよね?」


「あ、あぁ。あのさ・・・俺のこと覚えてない?」


「え?」


「俺さ、未来と小学校一緒だったんだけど・・・」


「えーっと・・・」


宮本翔・・・みやもと・・・


「あっ!!」


「思い出した?」


「う、うん・・・」



そうだった・・・。
今日の朝の夢の男の子は翔くんだったんだ・・・。


でもその他は思い出せない・・・。



するといきなり翔くんに抱きしめられた。


――ギュっ――


「あの・・・翔・・・くん?」


「俺、未来のことが好きだ」


へぇ~・・・
そうなんだぁ~・・・・

・・・・・って!


「え!?今なんて!?」


「だから、未来が好きだって言ってんの」


「嘘でしょ!?」


「何でわざわざ嘘つくんだよ」


「え、でも・・・」