外にいる仲間の者達に中の様子を知らせて銀のいでたちの者が降りようと背をむけたのを見計り同時に足に飛びついて引きずり落とした。
「大丈夫か?」
異変に気付いた仲間の者達が…穴の周りに集まる音が聞こえ素早く銀のいでたちの者の体を穴より奥に引きよせた直後…駆けつけた数名の仲間が上空から眩い光を照らした。
「殿…?」
忍びの1人が様子を見に近づき…銀のいでたちをした者をみた。
「この者は?」
「死んではおらぬ!
落ちた拍子に気を失っただけだ…。
明智の者でないことは…確かだがまだ仲間がいる様子…。
この者のいでたちを借り地上にでて敵を引きつける故…その間に濃を連れ逃げるとよい。」
忍びはそれを聞くなり無言で一礼した。
「衣服を剥がす…手伝え…!」
気を失った者より衣服をはがしながらも装着している様を一つずつ確認していく。
「これにて全て服を剥がしました。」
「一体…このような薄着で合戦に挑むとは…何をする者達であろう…。
これに着替える!
手伝え…!!」

