「――金判―――!?」
信じらんないとばかりにみんなおじさんに詰め寄り…おじさんの腕を次々にとりあい握られている金判を確認する。
「な…なんや!?
この連中もいったいどないなってるんや―!?」
「ちょっと!?
みんな…!?
落ち着いてよ!?」
みんなが一斉におじさんの手を奪いあい金判を確認する異様な状況を見て慌てて仲裁した。
「と…とにかく説明させて下さい!」
おじさんを救い出した私たちはおじさんから聞いた話を権田教授に話した。
「なるほど…!?
ここまでの経緯は…わかったよ。」
おじさんから聞いた経緯を話し権田教授を含め日本史サークルの人達も一息つきおじさんに謝り騒ぎはひとまず収まった。
「でもホントに驚かされる…。
この調子だと…一体どこに上陸するかわからないな…。」
権田教授もさすがに困惑した表情で頭を掻いた。
「確かに…早いとこ食い止めたくても…自由気ままに移動されたんじゃなあ…!
ここからどこに行くとかなんでもよいので聞いていませんか?」
徳家君の質問にうーんと唸りながらおじさんは…腕を組み回想しながら話した。

