Kabutoはくっ~と悔しそうに顔を苦潰して…Ken-sinをかなりの至近距離で睨みつけたがKen-sinは至って平然と涼やかな瞳の奥を光らせて冷笑した。
「…フンッ…!!
小僧っ!!
運がよかったな~!!
今回のとこは…勝ちを貴様に預けといてやるが…次は腹を切る覚悟でいるんだなっ!!
Ken-sin…!!
貴様もだ…!
この始末は必ずつけてやる!!
首を洗って待ってろよ…!!
座がしらけた!!
皆…引き上げだっ!!」
睨み合いでも勝たない事を瞬時に悟ったのか…怒りの矛先を殿に向けて捨てゼリフを残したあと再びKen-sinの首もとに親指を立てた状態で直接をひき睨んだKabutoはくるりと身を翻し同行してきた仲間に向かって叫んだ。
「何度きても同じ事だ…。
次も勝つ…!!」
そんなKabutoの脅迫めいた捨てセリフにも動じず殿は立ち去るKabutoの背中越しに宣言すると彼は背中を向けたまま中指立て出口まで進んでいった。

