抱き締められた腕強さから…私を失うことの恐れに対する想いを垣間見て改めて私は殿に対してこれまでの彼に対する想いに自分の行いを恥ずかしく思った。
寂しいのは…私だけじゃなかった…。
募りつもった想いと共に400年ものたまった膿みが噴き出し…信じられなくなったり…それでも会いたいと願った人が今目の前にいる…。
私はその偶然ごと受入れるだけで良かったんだ…。
そう思えば…自然と愛おしさも込み上げた…。
「まだ…バトルは終わったわけじゃない………!!」
私達が抱き合っているのを不快に感じたKabutoは…怒りの矛先を殿にぶつけてきた。
「決着は…ついている!
Kabuto………。
潔く今回はお前の負けだと認めろ!!」
殿が言い返そうとしたのを…鋭い瞳で制したKen-sinがKabutoへと言葉を放った。
「お前には関係ないだろう…!!
Ken-sin…!!」
Ken-sinの冷淡な口調にKabutoはカッとなって返した。
すると…彼はまたニヤリと意味深な笑みを口元に浮かべた。

