振り払われた手をギュッと拳を握り…諷馬は殿を殺気立った目で見つめた。
「くそっ―――!!
もしKabutoなんかに…負けて…姉ちゃんをアイツに渡す事になったら俺が承知しないからなっ―――――!!!
絶対っ―――!!
負けんなよっ―――!!」
大音響の中…私の気持ちをくんでくれたのか踊る殿に向かって諷馬は声を張り上げた。
その声が届いたかどうかはわからないけど…殿はニヤリといつものように悪戯な笑みを浮かべて音楽に合わせてターンを決めた。
「すごいわね~!!
ママ…!
感激なんだけど…!!」
いつの間に諷馬の横に並んだのか…踊る殿をみて歓声をあげるママ…。
「心配イラナイヨ―!!
ヤスケがダンス…!
今日教えたといたから…!
それに…殿…!!
昔から…踊り超得意だし―!!
ヤスケより…上手ね!!」
へへへ…と無邪気な笑みを浮かべたヤスケは私達の前に親指を突き立てガッツポーズしてみせた。

