険しい顔つきで刺々しく言葉を放ち睨みをきかせる濃君を鼻で笑いとばした時だった…。
ガンッ―――――。
下の階から荒々しく扉を開け放たれたかと思うと…いかにも柄の悪いお兄ちゃん達数人が外へと放り出された。
「まず…あれからどうにかせねば…。」
フェンス越しに下の様子をうかがいながら…Ken-sinは舌打ちをならす。
「…またもやKabutoの奴ら…Ken-sin様との制約を破りましたね…。」
「うむ…。
でも今日は面白いモノが見れるかもしれぬぞ…。 」
意味深な口調で不適な笑いを浮かべ濃君を見つめたその様子に嫌な予感が頭をよぎった。
「濃君…。
行こう!!」
「ええ…。」
無性に殿の事が気にかかり私は濃君の腕を揺らした。
そんな濃君は…相変わらずKen-sinに睨みをきかしていたけれど…私の言葉に深く頷き足早に扉へと急いだ。
やがて扉をくぐる途中…私は再び振り返って深々とKen-sinに頭を下げた。
Ken-sinもそれに応えるように軽く右手をあげた。
「ねえ様…。
早く………!!」
血相を抱える濃君の声に頷き彼と一緒に屋上まで続く階段を駆け下りエレベーターに乗り込み目的の階まで降下した。

