『武士ドルが斬る!?』〈前編〉



 最近のパーキングには…コンビニがあったり、スタバがあったり、マックがあったりと充実しているなあ…と周囲を見回しながらコンビニの入り口から駐車場をみていた。


 そういえば、さっきの男性最後に何を言おうとしてたのかな?


 男性との別れ際の言葉が気になり私は駐車場に並ぶトラックへと目を置く。


 ずらりと並ぶトラックを一台ずつ遠目に眺めてみると夜間のパーキングは…日中と比べて圧倒的にトラックを含め大型の高速バスが多い事がわかる…。


 しかもここから確認できるだけでも…様々な地域のナンバープレートを掲げて目的地を目指している。


 ここでふと私はあることに着目した…。

 私達がいるこの場所は、下り線のパーキングだ。


 もし実際…京都から北上したのなら上り線のパーキングにいる方が通常だろう…!

 でも…なぜに下り線?


 私はハッとして携帯電話を取り出し慌てて権田教授の携帯へ発信した。


 「はい!」


 呼び出し音も短めにすぐに電話を取り低い厳つい声が受話器から届いてきたの後に続けて言葉を繋げた。