「そうか…。
それで…外にでる予定だったというワケかあ…。」
琵琶を奏でつつ呟いた彼の言葉に私は深く頷いた。
「どうしちゃったんだろう…。
今世で彼とあう事は望みが叶っている筈なのに…不安はいつも拭い去れなくて…。
ここはもう戦国時代でもない…平和な時代なのに…。
――――急に彼が遠くなる…。」
力強く弦を弾くその音色が切れた。
「…私は…あなたのような経験はなかったかな…。
確かに戦に男共は駆り出されて…家を守るのが残された者達の役目だと思っていた。
それでも納得がいかなかった…。
人はナゼ…今より多くのモノを求めるのか…。
それによって…敗れる者もいれば…裏切られ憎む者もいる…。
そんな事を繰り返しながら…守らなきゃいけない物って何だろうってね…。」
満天の星空にキラリと流れ星が流れた。
Ken-sinは琵琶を横に置きやがて再び髪を梳くように払い風に靡かせた。

