…やっぱり…綺麗だ…。
女の私でも息をのむほどの美しさに言葉を失う。
「…私の秘密を知ったからには…あなたの病のワケを話しなさい。」
「えっ…?」
突然…切り出した言葉に私は我に返り焦る…。
その様子を純粋に楽しみここにきて初めて声をあげて笑ったのを聞いた。
「参りました。」
頭を掻きながら空を見上げた。
「私…。
ちょっと前から前世の夢をみてるんです…。
前世の私は戦国時代に生きていて…それで…ある名高い武将の側室でした。」
「ほう…。
それで…?」
Ken-sinに急かされて私は再び夢の続きを語る。
「…その方はいつも命を狙われていたのに…私の生家まで馬を走らせて来て下さいました。
嬉しかったけど…いつも心配でした…。」
吉乃の封印されていた想いが堰をきったように溢れ出した。
「…それでも私にはその方の帰ってこれる憩いの場所を守ることしかできませんでした。
不安に掻き立てられ眠れぬ夜も幾つ過ごしたか数えきれません…。
戦にでれば…全霊を込めて祈りました…。
不安や心配に押し潰されそうになるのを待ち続けることしか出来なかったから…。」

