「首…って…?」
私の目の前に差し出された白い布地を恐る恐る受け取りマジマジと眺める。
麻のような物で出来ているその布地は何故だか温もりをまだ残していた。
何かが頭の中を駆け抜けた。
「も…もしかして…。
これって…サラシ…?」
…ということは…。
困惑する頭で私は必死に考えながら…確信に迫った目で彼に訴えかけた。
彼は表情を変えずジッと私を見つめていたけれど…やがて…クスッと笑い端のフェンスの前に座り込んだ。
「あの…。」
突拍子もない行動は…まさに殿と比類するなあって内心思いながら私は彼の横に腰を下ろした。
「それが……私の秘密…。
私はその秘密を知られたら武将ではいられない…。
まさに…私の首…。」
「じゃあ‥。」
やっぱりという言葉を遮り彼は頷いた。
「――私の知られてはいけない秘密だ‥。」
ちょうど私達を吹き抜けた風にKen-sinの髪がサーっと流れるように靡いた。

