ガシャ…。
網上のフェンスに背中がぶつかった。
フェンスごと後ろに押し出されたら…真っ逆様にあの世行きだ。
私は後がなくなりゴクリと生唾を飲み込んだ。
彼はなおも私に前進してくる…。
ガシャン…。
フェンスの両端を塞ぐように彼は殺気丸出しの目で私を睨みつけた。
「…なぜ…その事を…?
何が狙いだ…。」
キリキリと張り詰めた空気に私は立っていることすらもままならないまま彼を睨んだ。
「何の狙いなんてないわ…。
あなたは…どうして私に声をかけたの?
無視して通り過ぎたら良かったじゃない…!
何か私に聞いて欲しい事があったからじゃないの?」
私ももう覚悟を決めた…。
どうせ殺されるなら…せめてこの人の口から白状させて討ち死にだ!
相も変わらず彼は私を睨み殺し私の首に手をかけた。
「後悔させてやる…。」
グッ…と力を込めたその腕に苦しくなり彼の胸元を思いっきり掴んだ。

