「階段を上る‥!
上れるか?」
相変わらずツンケンした言い方とは‥正反対に私の身体に腕を回してそのまま支えるようにゆっくりと足並みを揃えて階段を上るその姿をチラチラと眺めつつ鉄の階段が途切れる上階層の扉から中に入った‥。
「ここですか‥?」
下からもの激しいビートの音色を振動で感じる大音響の中‥私は尋ねるとまた更に上に繋がる階段を指差した。
「また‥階段だ‥。」
更に続く階段があったことに驚きつつその彼にまた支えられて階段を上る。
急な傾斜の階段を薄暗い中進み途端に心細くなるほどの狭い中階段を登り終え目の前に立ちふさがる扉を開け放つとそこには‥満天の星空が広がっていた。
「わあ…!!
すごーい!!」
夜空に散らばる星々の美しさに口を開けたまま呆然と立ち尽くした。
「綺麗ですね…!!」
私は思わずKen-sinさんに向かって満遍の笑みを浮かべた。
すると‥フッ‥と鼻で笑った。
「どんな薬湯よりも‥自然の力は素晴らしい‥。」

