しかし宙を舞うその腕はやがて私の肩に優しく降ろされたまま私を支えるようにガッチリと掴まれた。
「‥どのような症状だ‥。
申してみよ!!」
「えっ‥?」
みよ‥!なんて昔の言い回しに私は目をまん丸に開眼して彼をみた。
「気分が悪い‥!と申されただろう‥!
ここじゃ‥夜風が体を冷やす‥。
ここでは…なんだから良かったら私の控え室に入れてやるが、ただし面倒な事になるのだけは避けたい故…この事は誰にも口外せぬようにという事と控え室をでたら一切そこで起こった事やそれに関連する事を忘れてもらう‥!
よいな‥!」
人の出入りを気にしながら一方的に冷静な顔つきつきで突き放したような思ってもいない言葉に私はゴクリと生唾を飲み込んだのを確認したKen-sinは私の背中を支えて裏口の路地に差し掛かる別の入り口に案内してくれた。
表の入り口と違い裏の入り口は薄暗く非常灯ね淡い証明に照らされて不気味な雰囲気を醸し出していて…さらに裏口の近くには錆びた鉄製の階段が螺旋状に弧を描き上階層まで連なっていた。

