急に私の中に芽生えた不安に胸を痛める…。
その痛みが…こみ上げてくる虚しさがなんなのかもわからない…。
「どういたしました?
生駒のねえ様?」
他の誰よりも早く私の異変に気づいた濃君の声に我に返り思わず作り笑いでごまかした。
「あっ…。
なんだろう…!!
人とお酒に酔っちゃったみたい…。
私少し外の風に浴びてくるね…。」
なるべく心の内に気付かれないよう精一杯気を配りそそくさと逃げるように私は人混みをすり抜けて出口までもう少しというとこで出会い頭に思いっきりぶつかった。
ふかっ…。
そのまま私は前のめりのまま相手の懐に勢いよく顔面ごと飛び込んだ拍子に感じた身に覚えのある不思議な感触に私はすぐさま顔をあげて確認した。
「す…。」
すいません…と続けようとして顔を上げたその瞳に捉えた人物に私は目をみはる。
「…君は…?」
…私の身体を引き離す手をとめ見下ろしたその人物の名が恐る恐る口についてでた。

