「おーい!!
こっち!
こっち!」
外に出た私は諷馬を探し周辺を探していた先に権田教授を中心に集まる団体を見つけ一足先に到着した徳家君が手をふり知らせた方向へ急いだ。
「全員…揃ったところで先程の電話の事を話しておかなければいけない事態になったよ…。
ここにいる者達には事情を話しているから細かい説明はもうしないが…例の逃亡者の被害にあった男性がまたもや現れたらしく…しかも今回は運送会社のスタッフらしい…。
京都から関東に向けて本日、朝方にでた情報が京都府県警から先程戸倉教授のとこに入ったみたいなんだ。
ただ…今回は運送会社のスタッフという事で運送会社に連絡して確認をとるような事を言っていたよ!」
権田教授の言葉にその場にいた者は…それぞれのリアクションでざわついた。
「またもや服を奪って逃走劇かあ…。
でも…今回は無理っぽいよね。」
呆れた表情で話を私にふった。
「そうね…。
権田教授!
運送会社の制服の色とかわかってます?」
挙手しながら権田教授に尋ねた。

