仏頂面のまま細身のスーツに身を包み諷馬を睨んだ殿の風貌が893〈ヤクザ〉みたいな威圧感を醸し出していてなんとなく周囲を怯ませていた。
「殿らしいといえば殿らしいですが…装いの仕立ての事まではわからないのですから文句をいっても仕方ありませぬ!
」
ピシャリと濃君から嫌みを放たれた殿は…苛立ちを咳払いで振り払い衣装合わせを済ませて集まったのを確認し声をあげた。
「…皆…。
準備は整ったか…?」
衣装に身を包んだ私達は殿の号令に頷きお互いを見合った。
「こんな…格好初めてだよ……!
でも生駒さんのcowboy系のファッション似合うね!」
「えっ‥!
そーかなあ‥?」
テヘヘ‥と笑いつつ頭をかいた私に隣にいた諷馬がグイッと引っ張った。
「ちょっと‥!
鼻の下伸びすぎ‥!
それよりさっき…から気になってたんだけど‥濃君と一緒にいるあの3人誰?」
「…あれは…。
ほら殿が逃亡者時代に出会った被害者の3人組だよ…。」

