「んっ…………?
何…?
俺の顔になんかついてる?」
あまりにも食いつく程に見つめちゃった私に気づいた弟の諷馬は不思議顔で尋ねられた。
「えっ………?
ああ…。
何でもない…。
アハハハ…(笑)」
突出に乾いた笑いでごまかし殿…に目を向けた。
「現代人は…変わった装いが好きじゃのう?」
パリっと決めたブラックなスリム系のパンツルックにシャツのボタンを襟元から第2ボタンまで付けず襟元から垂らされた赤色のネクタイを胸元で緩めにしめて垂らし帽子を斜め被りにした装いに思わず見とれてしまった‥。
まさか…正直殿が現代人のファッションを着こなすとは思ってもみなかったけどこうもなんでも着こなしてしまうと一緒に並んで歩くこちらとしては…ひけを感じてしまいそうになる。
「どうした?
この装い少々…ピッチリし過ぎじゃないか?
まるで裸で歩いてるように気持ちわるいんじゃが…。」
今回のピッチリした感触が気に入らないのか…先程からヤシヤジと不満を並べたてている殿に諷馬の一喝が飛ぶ。
「文句いうなよー!
大体計画なしにそっちがクラブハウスなんか行こうっていうからだろう!!」

