「どうせ…殿の事です…!
その場所にどんな装いで行かなきゃいけないとか全く考えてますまい!!
徳家殿…!
申し訳ないですが…普段…そのクラブハウスに行く装いを人数分見立ててもらいまするか?」
「う…うん…!
わかった…!
貸衣装で良ければ…うちの衣装から貸し出しできるから使って…!」
苦笑いを浮かべつつ衣装の手配を手早くした濃君の鮮やかなまでの冷静な対応に私は…濃君はマネージャー向きだなあ…なんて呑気に考えて二人のやり取りを見守った。
―――そんなワケで急ぎ徳家くんはみんなからサイズを聞き出して…大学から帰ってきたばかりの諷馬を連れて例のトラックの運ちゃんに手伝ってもらい衣装を運んでもらってそれぞれ衣装に着替えた。
「つうか…!!
なんで…あいつ…!
いつも…突然なワケ…?」
不機嫌な顔で口を尖らせて不服をならべた諷馬に苦笑いをしながら諷馬の顔を眺めた。
やはり…どこからみても…明け方あった忍の肴とまるで…瓜二つだ。
それも…その筈…。
諷馬の前世になる人なんだから…似ていて当然だが…肴の方が少し幼く見えた。

